「3月利上げ」急浮上
注目されたトランプ大統領の議会演説は無事通過しました。その内容を受けて株価がどのように動くか注目されていたわけですが、一般には予想されていたこととはいえ、その内容は具体性の乏しいものとなりました。終わってみれば「大統領らしい」と評価が高いとか。良く分かりません。
それだけなら一時的上昇ということになるのかもしれませんが、実は議会演説の前からFRB高官の利上げに前向きな発言が相次いだため、「3月利上げ」が急浮上というサプライズが発生していました。そうなると議会演説は「大統領らしい」という安心感だけで単なるイベント通過の扱いになったような気がします。
日経新聞によると、FRB高官の発言内容は、
<ダトリー・ニューヨーク連銀総裁>
「利上げの必要性はかなり切迫している」
<ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁>
「3月の会合で利上げが極めて真剣に考慮される」
<カプラン・ダラス連銀総裁>
「利上げプロセスに早めに踏切るべきだ」
いずれも28日のテレビ番組や講演で言及されたものです。これだけみれば間違いなく上げると判断せざるを得ないでしょう。ウィリアムズ総裁、カプラン総裁はFOMC投票メンバーではないものの、ハト派のダドリー総裁のコメントはインパクトがあります。
記事では1日のハト派のブレイナード理事の講演予定を伝えていますが、内容は検索しても見当たりません。いずれにしても3日にイエレン議長の講演が予定されているようなので、そこではっきりするでしょう。
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