OBC(4733):いつ買うの?
当社の収益構造、財務状況からして今後も現金ジャブジャブの状況は続くことは分かりましたが、当社株を買うとしたらどのタイミングで買うことができるでしょうか。
本業の方にももう少し注目してみたいと思います。当社は下記3部門に分けて売上を開示しています。
ソリューションテクノロジー
「奉行シリーズ」を始めとするパッケージソフトを提供。上位製品へのバージョンアップも当部門に含まれる。
関連製品
「奉行シリーズ」専用伝票/帳票などを提供。「奉行シリーズ」と連動して使用される他社開発のハード・ソフトの売上も含み、EB関連製品の売上も当部門に含まれる。
サービス
システム導入後のユーザーサポートを目的とした「スクール」や「訪問指導」、「年間保守契約」や「オンライン・電話回線等サポートサービス。
部門別に過去の売上推移と今期の予想を見てみます。
14/3期、16/3期に売上が大きく伸びています。当社資料からその背景を探ると、
14/3期
(前略)
WindowsXPのサポート終了に伴うハードウェアの切り替えや消費税法改正に伴うシステム更新の需要など国内IT需要は底堅く推移しました。
(後略)
(当社奉行通信より)
16/3期
(前略)
当期はマイナンバー制度準備期にあたり、大きな需要を獲得できた年でもあります。マイナンバー需要による「OMSS+マイナンバー収集保管サービス」から、奉行製品へと需要が展開する「サービス+パッケージ」の新しいアプローチを確立することができました。
OMSS:OBC Member Support & Service
(後略)
(当社奉行通信より)
やはり法改正(消費税増税・マイナンバー)やOS更新(バージョンアップ)等により特需が発生する構造のようです。また、世の中の大きな流れとしてのクラウド化も需要を支えていると思われます。
サービスの部門が継続的に伸びており、今期については16.4%と伸び率が大きくなっていますが、その背景は下記のマイナンバーにかかわるサービス収入の大幅増加があるようです。半期で1,146百万円ですから通期でこの倍の20億円程度寄与があったと考えると、増収部分はほぼマイナンバー特需といった印象も受けます。
(前略)
インストラクター指導料が22百万円減少したものの、OBCマイナンバーサービス料の増加を含む奉行保守契約料等が11億46百万円増加したことで大幅増収となりました。
(後略)
(当社奉行通信より)
今期の会社予想はプロダクト(ソリューションテクノロジーと関連製品)1.5%、サービスが4.3%増加となっています。サービスは基本的にはストックビジネスとは言え、ここからさらに積み上げることができるか若干心配な印象もあります。
今後、発生する可能性のある「特需」についても確認してみると、当社の17/3期第2四半期の決算説明資料では、労働基準法の改正、19年10月に延期された消費税率アップ(軽減税率?)においてシステム更新の需要が存在するとの説明がありました。
マイナンバー制度導入時にみられた「特需」ほどのものは暫くないかもしれませんが、「サービス」の売上が「プロダクト」を上回るようになってきており、ストックビジネスの拡大による収益の安定化も順調に進んでいるように思われます。結果、今後もますます安定したキャッシュフローを生み出していくのではないでしょうか。
どこか株価の弱含むところで買いたいと思います。
【OBC(4733)週足チャート 10年】
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