OBC(4733):これからも現金は積み上がる
昨日の続きで、もう少しOBCについて確認したいと思います。
当社は皆さんご存知の『勘定奉行』を中心とした基幹業務(会計・給与・人事)のパッケージソフトを中堅・中小企業向けに販売ならびにサポートする事業を行っています。
中堅・中小企業向け財務会計ソフトのシェアは約17%でトップを占めているようです(当社資料より)。販売店3,000社、エンドユーザー56万社を囲い込んでいることが当社の強みの一つのようです。
売上構成は、ソリューションテクノロジー(パッケージソフト)30.2%、関連製品13.9%、サービス(ユーザーサポート)55.9%となっています(17/3期実績)。
なぜ、これほどまでに「現金ジャブジャブ」になっているのでしょうか。
過去の当社業績をみてみます。まず、売上高の推移です。
ここのところ右肩上がりで推移しています。
制度改正や法改正(マイナンバー制度・消費税増税等)、OS変更、クラウド環境やモバイル端末の普及などによる環境変化がビジネスの追い風になっているようです。
14/3期が飛び出して見えるのは、Windowsxpのサポート終了、消費税増税による制度対応といった特需があったことが要因と思われます。
営業利益はというと、売上の伸びに比例して増加していますが、特筆すべきはその利益率の高さで、40~45%で推移しています。念のため言えば粗利益率ではなく、営業利益率です。
このように順調な売上の伸びと高収益体質によって、毎期、潤沢な営業キャッシュフローを生み出しています。
加えて、投資キャッシュフローは設備投資もなく、マイナスになるどころか、毎期の投資有価証券の売却により安定的にプラスとなっています。
財務キャッシュフローはイコール配当金の支払いとなっていますが、毎期、投資有価証券の売却で十分賄われる額となっており、結果、毎年営業キャッシュフロー分の現金が積み上がっていく構造であることが分かりました。
ちなみに、17/3期末の投資有価証券の残高は268億円となっています。
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