今は「平時」なのか?
本日の日経新聞の「スクランブル」、「大口売買が映す先高観 新年度、業績期待し選別」との記事が出ていました。 違和感のある記事でしたが、やはり、日経平均の下げ幅が拡大してきています。
移動平均でみると25日と75日のデットクロス寸前、一目均衡表では明確に雲を下抜けしてしまいました。
【日経平均日足 6ヶ月】
あまり悲観的にばかりなっても仕方ないので、個別銘柄同様、マーケット全体についても現在の日経平均の水準を確認し、下値のメドを確認しておきたいと思います。
下記は日経平均の推移と17/3期予想EPS(日経新聞集計)に基づくPER水準を比較したグラフです。黄色い破線の間が14~15倍、赤色が16倍、青色が13倍を示します。
翌期以降の業績は年末を過ぎたあたりから織り込んでくるとの前提で、上記グラフに来期業績を織り込ませたのが下記のグラフです。
モーニングサテライトで野村証券の若生氏が「過去の日経平均は13~16倍で推移している」としてよく使うグラフと同様の趣旨です。
今期予想数値ですが、下記のエントリーで触れたように、3月10日時点での大手証券会社の予想は12~16%の経常増益となっています。ただし、為替の前提が114~115円となっていますので、このグラフでは増益率を10%としました。
これを見ると、保守的に見積もっても、現在の日経平均はPER14倍を割ろうかという水準であり、「平時」であれば買っていくタイミングであると思います。
肝心の下値のメドですが、PER13倍水準は17,000円台前半となります。「北朝鮮問題」は容易に解決されない問題ではあると思いますが、当面、この水準を下値のメドとして念頭に置きたいと思います。
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