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夢真HLD(2362):押し目買いのチャンス到来か?

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決算発表以来株価は下落基調

2月3日に第1四半期ながら好決算を発表した夢真HLD(2362)ですが、株価は発表翌日の寄値796円から下落基調です。押し目買いのチャンスかもしれないので、第1四半期決算を再度検証してみたいと思います。 

 

1Q決算は順調な着地

建築技術者派遣事業にて派遣単価が改善、その結果、売上総利益率が前年同期 比3.6 ポイント上昇し、営業利益が75%増益となりました。連結営業利益では、 今期より加入の教育およびIT 関連事業が先行投資期間のため83 百万円の営業損失となりましたが、それをこなし44%増益の645 百万円となりました。

   <夢真HLD開示資料より抜粋>

立派な決算だと思います。新規事業への投資をしっかり行いながらも全体としては既存事業(建築技術者派遣事業・エンジニアリング事業)で大幅な増益達成。加えて技術者の新規採用も順調という内容です。

当社の中期経営計画は既存事業で達成できる(下限)から既存事業+新規事業で達成できる(上限)レンジでの目標数値を掲げており、中期経営計画のスタートとなる今の段階ではまったく問題ない内容であると考えます。

 

ひょっとして進捗率を懸念?

気になるところを探してみると、ひょっとして進捗率でしょうか。

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確かに前期と比較すると売上高、営業利益の進捗率が悪い。しかし、当社を高配当銘柄として注目している投資家からみると、当期利益の進捗が前期を上回っていることに注目したいです。2桁の増収増益で、高配当の原資である最終利益をきちんと稼いでいる現状を特に不安視する必要はないと考えます
バリュエーションについての考え方は下記のエントリーをご参照ください。

 

ゼネコンンの業況も当社業績をサポートする内容

本日の日経新聞19面では「大成建・鹿島が最高益 4~12月営業、ともに1000億円超す」との記事がありました。

(前略) 売上高は大成建が前年同期比9%減の1兆190億円。鹿島が1%増の1兆2372億円だった。売り上げは明暗を分けたが、両社の利益を押し上げたのは工事の利益率改善。収益力を示す粗利益率は大成建が16%と前年同期比で4ポイント改善し、鹿島は13%と3ポイント上昇した。

 採算を重視した受注が利益率向上につながっている建設業界では東京五輪に向けて大型工事が相次ぎ、施工コストを価格へ転嫁しやすい状態が続く。半面、労務費や資材費は想定を下回って推移。採算が向上している。

    <平成29年2月9日 日経新聞19面より>

オリンピックに向けて建築需要は好調のようです。価格を転嫁しやすい状況が続くというのは当社にとってフォローの風が吹いていると言えるでしょう。

「労務費や資材費は想定を下回って推移」と一見当社にネガティブな表現もありますが、若手の構成比率の高い当社の技術者派遣は、しっかりとした技術をもっていれば相対的に高い競争力を持つといえるのではないでしょうか。

当社は実際に派遣単価を上げることができているので、ゼネコンとの間に、まさにWin-Winの関係が築けているといえるのではないでしょうか

ここは押し目買いのチャンスと考えますがどうでしょうか。 

 

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成長株投資の神

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