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オリックス(8591):ふるさと納税ならぬふるさと優待

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魅力的な総合利回り

本日は、昨日、FPG(7148)を検討したときに気になったオリックスの投資可能性について考えてみたいと思います。

例によってまずは配当と株主優待を合わせた総合利回りをみてみます。まず、当社の株主優待は「株主カード」「ふるさと優待」で前者はオリックスグループが提供する各種サービス(レンタカーなど)の割引、後者は約5,000円のカタログギフトとなっています。

当社の株主優待の詳細については下記リンクをご覧ください。 

オリックス│投資家情報│個人投資家の皆さまへ│オリックスの株主になりませんか?


www.orix.co.jp

「株主カード」は使用するかどうか分からないので、「ふるさと優待」を8掛けで評価して計算すると、100株保有の場合の総合利回りは5%を上回っています(前日終値1,760円で計算。以下同様)。

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 来期は増配の可能性が高い

上記は17/3期の中間配当の実績と期末予想配当をベースにした計算となっております。当社は来期(18/3期)に当期純利益3,000億円の目標を設定しています。当期純利益3,000億円時のEPSは229.2円(3Qの実績EPSから算出)となり、配当性向25%とすると来期の配当は6円増配の57円と計算されます

17/3期第3四半期の決算説明資料には業績の「堅調な推移」をアナウンスする資料が公表されています。四季報の今期当期純利益予想数値2,850億円に対する進捗率は76%となっております。

<17/3期第3四半期決算説明資料より>

 16/3期の決算説明資料にも「18/3期当期純利益目標3,000億円達成に向け、順調な進捗」がアナウンスされていることから考えると、18/3期の当期純利益は計画通り3,000億円に設定されると考えられます。

当社は期初に業績ならびに配当予想を発表しないのですが決算説明資料で「3,000億円目標」について何らかの言及があるかもしれません。

<16/3期決算説明資料より>

 仮に、上記のように「3,000億円」「配当性向25%」となった場合の総合利回りは下表の通りとなり、配当利回りは3%を超える計算となります。

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また、気の早い話ではありますが3年継続保有の優待品グレードアップ(5,000→10,000円相当のカタログギフトを8掛けで評価)を考慮すると下表のようになります。

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多岐にわたる事業領域

当社の事業内容はリース会社として創業した当初からは様変わりし、現在では「ファイナンス」、「事業」、「投資」の縦櫛を通し決算短信等に記載の各セグメントを管理しているようです。

 

<16/3期決算説明資料より>

 

業績は堅調推移

第3四半期の決算資料をみると「ファイナンス」の「海外」を除くといずれも増益となっています。為替の影響が125億円あったとのことでこれが「ファイナンス」の「海外」の減益要因であるならば3セグメントともに堅調推移といってよいと考えます。

 

<17/3期第3四半期決算説明資料より>

 

  ビジネスモデルは時流に合致

これから世の中が大きく変化していくなかでその変化に対応していくことが当社のビジネスモデルといえます。ホームページで観ることのできる社長のメッセージにも、

「リース会社として創業して52年、金融事業からサービス事業へビジネスの仕組みを隣接領域へ展開してきた」

敢えて言うなら、5年経ったら全く別の業態になっている

 といった発言がありました。

「2~5年で成り立たない案件は取り組むべきではない」、「先進国では非金融事業、新興国では金融事業を中心に拡大していく」

といった方針にも、違和感のない会社だと思います。

 

 取り敢えず100株

今後、金利上昇局面での業績、株価動向については精査が必要と思われますが、総合利回り5%以上が期待できる100株投資には全く問題がないと思われるので近々買入を行いたいと思います。

 

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