ノーリツ鋼機(7744):赤三兵からの・・・爆謄
先日、赤三兵のシグナルが出たノーリツ鋼機(7744)ですが、どうやら上昇のサインだったようです。昨日の乱高下して結局マイナスで終わった日経平均に対し、当社は164円高(+9.2%)の1,944円、本日も116円高(+6.0%)の2,060円と終値ベースで2,000円を超えました。
10/25の下記エントリー「赤三兵からの・・・」は、爆謄という結果になりました。
株価上昇の背景ですが「赤三兵」とうい理由だけでは当ブログの本旨からずてしまいますので、一昨日(8日)発表となった当社の第2四半期決算を確認してみます。
下のとおり、絶好調の決算となりました。
しかし、第2四半期決算数値自体は11月2日に上方修正が発表されており、今更、決算数値に反応したとは考えられません。
次にセグメント別に売上、利益をみてみます。
18/3期2Qと17/3期2Qを比較したのが下のグラフです。
【売上高比較】
【セグメント利益比較】
「ものづくり」が引き続き好調に推移していることに加えて、「ヘルスケア」の売上が+31.1%、利益が+169.7%と大きく伸びていることが分かります。
ただし、この点については17/3期決算において明らかになっていることであり、当社ホルダーならびにウォッチしてきた者にとっては「順調な進捗を確認」といった程度のことでしかありません。
となると、株価上昇の背景はどう考えればよいでしょうか。
本ブログでは何度も述べてきましたが、当社はミニラボの会社からその業態を大きく変え、ノーリツ鋼機自体は持ち株会社となり、M&Aなどにより「ものづくり」、「ヘルスケア」、「創薬」、「シニア・ライフ」、「アグリフード」に関連する企業を傘下に収め、事業展開をしています。
【各セグメントと属する事業会社】
<ものづくり>
テイボー(株):素材開発技術を用いたペン先部材・コスメ部材等の研究開発・生産
<ヘルスケア>
(株)ドクターネット:遠隔画像診断による放射線科業務支援サービスの研究開発・販売
(株)日本医療データセンター:レセプト・データの分析・調査データの提供
フィード(株):歯科及び医療機関に対する歯科材料・医療材料の通信販売
NKメディコ(株):予防医療事業における研究開発・販売
エヌエスパートナーズ(株):医療機関に対する経営コンサルテーション
GeneTech(株):遺伝子検査サービス
(株)ユニケソフトウェアリサーチ:保険薬局向けレセプト処理システム等及び医薬品データベースの開発・販売
< 創薬>
(株)ジーンテクノサイエンス:バイオ新薬の開発、バイオ後続品の開発
(株)日本再生医療:再生医療技術・製品、細胞医薬品の研究開発
<シニア・ライフ>
(株)ハルメク (株)全国通販:シニア向け出版・通信販売等
<アグリ・フード>
NKアグリ(株):水耕栽培による生鮮野菜の生産・販売
<その他>
NKリレーションズ(合同):新成長領域進出に関する調査・投資
DTラボ:デジタル化による事業変革をサポート
キラリト:大手ゲームメーカとクリエータを繋ぎ高品質グラフィックを提供
健康年齢少額短期保険:日本初の健康年齢連動型医療保険を販売
上記、各セグメントに属する企業を見てみると、近い将来、上場してきそうな企業が多く含まれているように思えます。
この9月に、当社の子会社NKソリューションズが投資し、グループ会社で遠隔読影サービスを行うドクターネットとも提携をしているPKSHA Technology(3393)がマザーズに上場したことで当社の知名度は以前より増したと思われます。
また、上記「創薬」のセグメントに属するジーンテクノサイエンス(4584)が、昨日、「千寿製薬株式会社との眼科治療領域のバイオ後続品(バイオシミラー)の 第Ⅲ相臨床試験開始のお知らせ」を開示し、本日はストップ高買い気配で終了しています。
下記エントリーで述べた、「第2のソフトバンク」にピンとかなかった向きも多いかもしれませんが、マーケットにその認識が浸透してきたと考えてみると合点がいくのではないでしょうか。
この銘柄についてはPER、PBR等のバリュエーション評価はあまり意味がないと考えています。つまり、そう遠くない将来、バリュエーションを無視したような株価の上昇局面がやってくる銘柄であると考えています(しかも、現状はPER20倍程度)。
足元の株価上昇は急ピッチとなっており、ここから新たに入るのは難しいかもしれませんが、近いうちに利益確定の売りも出て調整する局面もあろうかと思います。そのようなタイミングでは10年放置できる金額程度であれば、当社を買うことを迷う必要はない気がいたしますが、いかかでしょうか。
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